読むナビDJ :第41回:70年代ファンクここから聴け!ベスト10選

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第41回:70年代ファンクここから聴け!ベスト10選

どれも代表曲ばかりですが、やっぱり全部いいね!生演奏モノホンのファンクにズボズボと浸ってください!!

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1962年東京生まれ。Webディレクター/フリーライター/音楽ライター/コピーライター/編集者。株式会社アンビエンス代表取締役。音楽レビューサイト「3055」編集長。『ブラックミュージックこの1枚』(光文社知恵の森文庫)、『音楽系で行こう!』(ロコモーションパブリッシング)など著書多数。最新刊は『Juicy REMIX 1980-2011』(リットーミュージック)。http://www.rittor-music.co.jp/books/11317305.html

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60年代末期にジェイムス・ブラウンが生み出したといわれるファンクは、数あるブラック・ミュージックの一形態。ポイントは、16ビートのリズム・パターンにベース、ギター、ホーン、パーカッションなどをリフレインさせて生み出される太いグルーヴです。

つまり、ハウス、ヒップホップ、テクノなど、現在のダンス・ミュージックの源流であるというわけ。しかも打ち込みなんか存在しなかった時代に「手打ち」で圧倒的なグルーヴを生み出していたわけですから、文句なんか言いようもない説得力が備わっていて当然です。

ちなみにまったくの余談になりますが、ジャン・ヴォートランというフランスの作家の『グルーム』といういろんな意味でヤバい小説のなかで、いろんな意味でヤバい黒人がファンクの本質を言い表しているので引用しておきます。「ファンクとはなにか?」と問われれば、16ビートがどうという以前にこれに尽きると僕は思っています。

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「自分がくそまみれだってことを受け入れて、そいつを冗談にすることができるんなら、おめえはファンクだ。つまり、ファンクをわかったってことだ」
(『グルーム』ジャン・ヴォートラン著 高野優[訳]文春文庫)


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James Brown「Sex Machine」



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ファンクのオリジネイターだけあって、ジェイムス・ブラウンにはファンクの本質を言い表した名曲多数。しかし、まず最初に体験してみるなら、映画『ゲロッパ!』に引用されたことでも有名になったこの曲でしょう。この動画を見れば、リズム、ヴォーカル、掛け合い、ステップと、すべてが重要な要素であることがわかるはずです。

The Meters「People Say」



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「セカンド・ライン」と呼ばれるニューオリンズ発祥のリズムを持ち味とするミーターズも、ファンクを語るうえでは外すことのできない存在。そのグルーヴはすごく特徴的ですが、めちゃめちゃゴキゲンで中毒性もあり。というわけで、一度その魅力に取り憑かれたらなかなか抜け出せなくなる可能性大。

Sly & The Famly Stone「Thank You (Falettinme Be Mice Elf Agin)」



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強烈な個性の持ち主でもあるスライ・ストーンを中心としたサンフランシスコのグループ、スライ&ザ・ファミリー・ストーンラリー・グラハムという天才べーシストを輩出したことでも知られる、白人黒人、男性女性混合グループです。ちなみに代表曲のひとつであるこの曲は、ジャネット・ジャクソン「リズム・ネイション」のサンプリング・ソースとしても有名。

Funkadelic「One Nation Under A Groove」



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「P-ファンク」という独自のファンク観のもと、ジョージ・クリントンが牽引したファンク・バンドがパーラメントファンカデリック。どちらも重要ですが、ここでは後者の代表曲でもあるファンク・クラシックを。「グルーヴの下の国家」を歌い上げた名作です。

Tower Of Power「What Is Hip?」



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カリフォルニア・オークランドで結成され、そののち拠点をサンフランシスコに移したタワー・オブ・パワーは、白人黒人混成バンド。ファンキーなホーン・セクションが特徴で、1973年のこのヒット曲には、そんな彼らの魅力が充満しています。

War「The World Is A Ghetto」



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イギリスのバンド、アニマルズを解散させたのちロサンジェルスに移住したエリック・バードンを軸として結成されたグループ、ウォー。ソウル/ファンクとラテンをミックスさせたオリジナリティ豊かな音楽性は、このヒット曲にはっきりと表れています。

The Isley Brothers「Fight The Power」



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長い活動歴のなかでヴォーカル・グループからファンク・バンドへとスタイルを変化させて行ったアイズレー・ブラザーズ。当然ながら様々なスタイルの名曲を残してきましたが、ファンクについていえば外せないのはやっぱりこれ。引きずるようなグルーヴの太さが最高です。

Commodores「Machine Gun」



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バラード・グループとしての後期のイメージの方が強いでしょうが、コモドアーズも初期はめちゃめちゃかっこいいファンク・バンドでした。余談ですが、この動画でかっこいいプレイを見せるライオネル・リッチーに会った際、彼がアフロヘアで写る『マシン・ガン』のレコード・ジャケットを「大好きだったんです!」と見せたら異常に恥ずかしがり、「…あ、ああ…そ、それは俺じゃんなくて…お、叔父だ」とかつまんない冗談を言ってました。

Kool & The Gang「Jungle Boogie」



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クール&ザ・ギャングも70年代後期にはポップに変化していったわけですが、コモドアーズ同様にかつてはゴリゴリのファンクを展開していたんです。いい例がこの曲。アーシーなグルーヴにはキャッチーなわかりやすさも備わっているだけに、当時大ヒットしたことも充分に理解できます。

Earth,Wind & Fire「Mighty Mighty」



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アース・ウィンド&ファイアーは大成功してからもファンク・エッセンスを適度に残すことに成功しましたが、数ある名曲のなかでもこの楽曲は特に、コアとポップの中間で理想的なバランスを保っているという意味で理想的だったかも。いま聴いても充分にスリリングです。

■この筆者「印南敦史(いんなみ あつし)」の関連リンク

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