読むナビDJ :第19回:頭がP-FUNKるキッズソング

2012/02/10(金)更新

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第19回:頭がP-FUNKるキッズソング

祝!「おしりかじり虫」ニューシングル「おしりの山はエベレスト」発売!!というわけで今回は大人にもイケるキッズソング10選です。

この記事の筆者

保母大三郎

 敬愛する宮澤賢治先生いわく「正しく強く生きるとは銀河系を自らの中に意識してこれに応じて行くことである」と。学生時代に宮澤清六さんにお会いしたときにも言われた『農民芸術概論綱要』からの言葉だ。この賢治の思想を継承してんのが、P-FUNKである。たぶん。では、銀河系を自らの中に意識するには、どうすればいいか。それは子ども時代に誰もが持っていた無垢な魂を取り戻すことである。たぶん。言い換えれば、ニーチェいうところの「知性の煩わしさも困却もない純粋意思」を持つこと。それには、今回のテーマでもある、宇宙へ一直線な頭がP-FUNKるキッズソングを聴いて、頭の中をすっから菅直人にしなければならない。とまぁ、かなり強引なこじつけだが、ロックンロールに免じて勘弁してください

 そもそも知識をひけらかす奴って、美しくないよね。脳みその容量は特盛りなのに、その芸=作品は紅ショウガ以下な、笑いのとれない高学歴クイズ芸人なんかその筆頭格。今すぐパンツ脱いで必死に笑いをつかみ取るのが、芸人として本分じゃねぇのか。こういうアカデミックうんちくバカ芸人は、俺の敬愛するツービートの包茎の人ビッグマグナム黒岩先生役の天才漫才師四カ国語麻雀のイグアナのようには到底なれない。知性があんのをテレビでひけらかすのって、公衆の面前で大股広げてカモ~ンしてんのと一緒じゃん。恥ずかしくねぇのかな。知性なんかはエロ本と一緒で、ひけらかすんじゃなく、いざというときのために隠しとくもんだろ。いくら引き出しの奥に隠そうが、見つかる運命にあるのと一緒で、本当に知性を有した人間、ニーチェ言うところの純粋意思を持った人間なら、隠し通そうとしても体中の毛穴から知性が滲み出るから、簡単にバレちゃうんだよ。そうした人間は、ここぞというときに、脳みそを瞬時にカラにし、とてつもない爆発力を発揮する。岡本太郎先生しかり、矢沢永吉先生しかりね。作品に対してのなりふりかまわない、失敗した時の言い訳を用意しない、その愚直な姿勢こそ、バカに徹すればこそ、銀河系を内に宿すことができるのである。たぶん。こんなくだらねぇこと書いて字数かせいでる俺が一番バカなんだが。

 んでね、つい先日、サナダ虫ダイエットの成功者=マリア・カラスも蘇生しそうな、キッズソング界を揺るがす衝撃ニュースが舞い込んだのは知ってるよね。なんと近年における頭がP-FUNKるキッズソング界の代表=“おしりかじり虫”が、はやぶさばりに奇跡の帰還を果たし、4月下旬にニュ~シングル「おしりの山はエベレスト」をドロップ。そして何様のNHKKK『みんなのうた』4月5月度の放映も決定。アミューズの公式プロフによれば、大阪出身の正式名称“おしりかじり虫18世”の趣味は音楽鑑賞、尊敬する人物はクインシー・ジョーンズだという。同じミスターQ好きとしては、久石譲と共に応援したいところだ。先に述べた知性=エロ本説にも通ずるが、彼(虫)のスゴさは、自らの音楽的引き出しの豊富さをひけらかした頭でっかちのオナ2~音楽ではなく、あえてポップ・フィールドのド真ん中で勝負している点にある。たぶん。ちなみにバックダンサーを務める“かじりGALS”の尊敬する人物はキャンディーズだそうな。

 それにしても子どもって、こうした大人目線で見れば下劣な歌って大好きだよね。ウンコやおしっこやおっぱいにも興味津々。実に健全ですなぁ。でも、こうした歌に顔をしかめ、文句たれる自称:清廉潔白で教育熱心なバカ親ってけっこういるんだよね。うんちはしません!と言い張るバカドルみてぇな涼しい顔して、他人の子どもとてめぇのガキとの比較に一喜一憂するてめぇらの方が、よっぽど下劣だし、腐ってると思うのは俺だけか。と、三木たかし先生作曲で、歌=ぶんけかな の名曲「おっぱいがいっぱい」、イチジク浣腸でお馴染みイチジク製薬オリジナルソング「うんちのうた」と併せてどうぞ。まさかこの2曲を聴いて、お下劣だと思う人もいないと思うが、もし思ったのなら、五味太郎先生の名作絵本『みんなうんち』を読んで、人生の振り出しに戻った方がいいかもな。

おしりかじり虫「おしりかじり虫」

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ぶんけかな「おっぱいがいっぱい」

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イチジク製薬オリジナルソング「うんちのうた」

 さて、バロウズ言うところの“しゃべるケツの穴”がムズムズしてきたところで、お次はFUJIWARA原西の華麗なダンス芸でもお馴染みの、P-FUNKったキッズソングの定番「ぐるぐるどっか~ん!」。殿様の国営放送の幼児向け教養番組『いないいないばぁっ!』で、昨年の3月25日まで、たいそうの曲として使用されていた曲。この曲の天才作詞家=里乃塚玲央の作品を追っかけ中なんだが、今のところの俺のお薦めは、氏の作品多数収録の『NHK むしまるQゴールド 歌のアルバム大全集~すてきなきみ』など、教育テレビ「むしまるQ」関連作品。P-FUNKったぶっ飛んだ世界観と、シド・バレットばりに深淵でサイケな言葉群が秀逸。で、肝心の「ぐるぐるどっか~ん!」本編映像では、江戸川乱歩も驚きの芋虫ライクな子ども達が地べたをゴロゴロ。そして噴火。この「ダイナマイトが百五十屯」あっても足りない、崇高なる岡本太郎ばりの爆発力。これが今の日本の音楽界に欠落してILLんだよな。一旦、CMを挟んで、踊りながら聴いてください。

マクセル「エピタキシャル ビデオカセット」CM

『いないいないばあっ!』TVサントラより「ぐるぐるどっか~ん!」

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FUJIWARA原西のカラオケパフォーマンス

 やっぱGURU GURUはPSYCHO~ですな。俺の一番のお気に入り。そんなある意味スペ~シ~なクラウトロックで、頭の中がGURU GURU GURU GURU グルコサミンされたところで、お次はヴォコーダー使用のエレクトロ・ディスコ・ファンクの超優良曲「おふろのかぞえうた」。EW&Fの「Let's Groove」に比肩する名曲だと思うんだが。

ビックリ・エレクトリック・カンパニー「おふろのかぞえうた」

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Earth wind and fire「Let's Groove」

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 「おふろのかぞえうた」しかり、『ひらけ!ポンキッキ』は、今だに歌い継がれる「およげたいやきくん」「いっぽんでもニンジン」「パタパタママ」「ホネホネロック」など、子どもたちの心をガッチリ掴む、時代に左右されない佳曲の宝庫。松田隆智による演武が絶品な怪鳥音入りファンク「カンフーレディー」もそのひとつ。俺の大好きな渡辺はま子の名曲「桑港のチャイナ街」にも劣らない、ハリー細野も驚きのオリエンタル歌謡ファンクが堪能できますぜ。

高田とも子・コスモス「カンフーレディー」

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渡辺はま子「桑港のチャイナ街」

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 ノラ・ミャオも真っ青な「カンフーレディー」で汗を流したら、お次は宇宙遊泳。ル~ピ~鳩山みてぇな宇宙人はお断りだが、子どもの頃はガッツ星人やチブル星人に、西野カナばりに会いたいと願ったものだ。で、またも『ひらけ!ポンキッキ』から、『ムー』と『Newton』を併読してるようなP-FUNK感あふれた迷曲「SOSペンペンコンピュータ」。キューブリック監督も驚きの日本版HAL9000は、寝てる乗組員におしりペンペンしてくれる優しさを持つ。乗組員にミスター・スポックがいるのも訳わからん。この訳のわからない未知なる世界が、宇宙の魅力なんでしょうな。どうせ乗船するなら、アボガド3号より、ホークウインド「シルバーマシーン」に乗りたいと思うのは俺だけじゃないはず。

PEGMO「SOSペンペンコンピュータ」

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HAL9000「I'm sorry, Dave, I'm afraid I can't do that.」

Hawkwind「Silver Machine (Live With Lemmy)」

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 もう疲れましたWACK。さて、加山雄三カール・セーガン矢追純一、森脇十九男ですら叶わなかった宇宙の真理の解明まで、あともう一歩。で、とどめはP-FUNK軍団。狂喜の初来日公演を思い出すなぁ。俺はそこでジョージ・クリントンの股間から宇宙をはっきりと垣間見たぜ。と、ようやく宮澤賢治先生の言う銀河系を血肉として享受できますな。アホかつ秀逸なキッズソングばっかり聴いてすり減った脳みそも、これで完全にカラとなりましたので、終了いたします。あとは、Dr.ファンケンシュタインとマザーシップに乗るも良し、四人囃子と空飛ぶ円盤に乗るも良し、青樹亜依とアンドロメダへ飛ぶも良し、風船おじさんライクに宇宙へ向かって、勝手に旅立ってください。さよならジュピター

Parliament / Funkadelic「Give Up The Funk (Tear The Roof Off The Sucker)」

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