DrillSpin Picks :「現役女子高生」というコマーシャルな枕詞を軽やかに飛び越えるリアリズム、メジャーデビューでベールを脱ぐDAOKOの新作!

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「現役女子高生」というコマーシャルな枕詞を軽やかに飛び越えるリアリズム、メジャーデビューでベールを脱ぐDAOKOの新作!

サウンドプロデューサー、片寄明人さんのコメント&関連人物プロフィール付きで、DrillSpin的に大プッシュいたします。

この記事の筆者

1976年仙台出身。Listen Japan~Yahoo!ミュージックを渡り歩き、現在は音楽系WEBメディアを中心にフリーなライター/エディターとして活動しております。ライブハウスと夏フェス、キャンプ場と山を流浪することがライフワーク。

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3月25日にリリースする1stアルバムでメジャーデビューを果たすことがニュースとして駆け巡り、すでに各所で話題を呼んでいるDAOKO。「ミステリアスな超大型新人」「現役女子高生シンガー」など至極コマーシャルなフレーズの謳い文句が並ぶが果たしてその実力やいかに!? 紐解いてみると実にピュアでリアルな魅力がじわじわ漂ってくるのだった。

1997年生まれ。2012年に気鋭のレーベルLOW HIGH WHO?より発表した『HYPER GIRL- 向こう側の女の子-』ですでに彼女のスタイルは一定の完成を果たしている。儚げな声によるラップ/ポエトリー・リーディング、さまざまな新進プロデューサーのバックアップによる聴き心地のいいエレクトロなトラック、そして、それらが浸透していくように融合していく音世界。さらにDAOKO自身のヴィジュアルが一切出てこない文字通り“ミステリアスさ”が感度の高いリスナーやクリエイターから注目を集めた。

2013年にm-flo + daoko名義の楽曲「IRONY」が映画『鷹の爪~美しきエリエール消臭プラス~』の主題歌に起用。2014年には中島哲也監督作品『渇き。』にて『HYPER GIRL- 向こう側の女の子-』収録の「Fog」が挿入歌として抜擢。同年、庵野秀明監督が率いるスタジオカラーが贈る短編映像シリーズ「日本アニメ(ーター)見本市」の第3弾作品『ME!ME!ME!』の音楽をTeddyLoidと担当。注目度の高さはそのままDAOKO自身の存在を広く世に知らしめていくこととなった。

daoko - Fog (映画「渇き。」ver. new mix)【OFFICIAL】


そして、いよいよ2015年3月25日にアルバム『DAOKO』でメジャーデビューを果たす。リード曲はtofubeatsの名曲「水星」をリアレンジしたもの。この曲をはじめ全12曲で味わえるのは、引き続き彼女の純粋性をにじませる歌声とリアルに紡ぎだされるリリックだ。

DAOKO 『水星』 Music Video


また今回特筆すべきはサウンドプロデュースにGREAT3片寄明人を迎えている点。シティポップからネオソウル、オルタナティブ・ロックまで幅広いジャンルに精通する彼の手腕がDAOKOの透き通るような声の魅力を最大限に引き出し、ネット上で発掘された新鋭トラックメイカーたちによる各楽曲をきらびやかなポップチューンに磨き上げているような趣きがある。その片寄氏にメールでDAOKOの印象を訊いてみた。

「DAOKOちゃんとは相性バッチリで楽しかったですよ。年齢を超越した深みある言葉のセンスはもちろん、とにかくあの唯一無二な憂いを帯びた声! その魅力がもの凄くてね。彼女の声と言葉をどう際立たせるかに焦点を合わせてサウンド・プロデュースしました。ラップはともかく歌に関しては未知数だったんだけど、とにかく音感が素晴らしくて、レコーディング中にもグングン成長するんですよ。最終的にはいくつもの声色を自由自在に使いこなしていたのには驚かされました。聴いてる音楽も最近のものだけじゃなくて、お父さんの影響で南佳孝とかシュガーベイブフリッパーズ・ギターとか生まれる前の音も好きみたいでね。そんな彼女が書く抜群のメロディセンスにも心惹かれました。」(片寄明人)

まさに彼女の魅力を端的に表してくれるとともに、どしどし成長していく若さの発露とともにそのバックグラウンドについても垣間見られるようなコメントを寄せてくれた。

DAOKOの音楽から感じられるピュアネスとリアリズム。それは聴き手のシンパシーやノスタルジーといった心象を導き出す力に満ちあふれている。また同時に連綿と受け継がれてきた日本のポップ・ミュージックの系譜にあることを意味しているとも言えるだろう。そんな才能が今後どのように進化していくか。まっすぐな気持ちでじっくりと見守っていきたい。



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