コラムスピン :第117回:シリーズ私のハイレゾライフVol.1「CD&MD世代な、ポータブル文化ネイティブがハイレゾにハマった理由」

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第117回:シリーズ私のハイレゾライフVol.1「CD&MD世代な、ポータブル文化ネイティブがハイレゾにハマった理由」

昨年〜今年にかけて一部で盛り上がっているハイレゾ。周辺機器も充実してきました。しばらくシリーズ企画として、ハマっている人たちにどんな環境で楽しんでいるのか?シリーズ企画を始めます。

この記事の筆者

Yahoo!ニュース、J-WAVE、ミュージックマガジン、DrillSpin、音楽主義などで書いたり喋ったり考えたり呑んだりしてます。著書は『ソーシャルネットワーク革命がみるみるわかる本』〈ダイヤモンド社〉

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ポータブル文化ネイティブがハイレゾにハマった理由

当方、1976年生まれ。思春期にCD&MD世代な、ウォークマン全盛ポータブル文化ネイティブな楽曲推しにつき、音質やハードへとこだわるハイレゾ文化は、実は最初は懐疑的でした。中学生の頃は、ケンウッドのロキシーという10万越えのでっかいコンポはお年玉でゲットしてましたが、その後も音質へのこだわりはなく。自宅のiMacやiPhoneに、iTunesストアで購入した音源や、CDからリッピングした音源を集約していたので、自宅でもBluetoothの持ち運びスピーカーJAWBONE『BIG JAMBOX』がメインでした。ヘッドホンもBluetoothが使えて便利な、BOSE製品の割に音がフラットなBOSE『Bose SoundLink around-ear wireless headphones』を使ってました。便利なBluetooth大好きです(笑)。

そんな筆者が、ハイレゾが気になったきっかけはハードのデザイン性&開発物語からでした。ソニーが材質にもこだわった、シルバーで重厚感あるハイレゾ・ウォークマンNW-ZX1を出したことで、物欲が湧きました。しかし、高額だったので、あきらめて先行して発売されていた黒い廉価版ハイレゾ・ウォークマンNW-F887を池袋ソフマップで中古で購入しました。当時はハイレゾ対応のヘッドホンもまだ種類が少なく、ちょっとした疑いもまだあったので、以前から愛用していた、ハイレゾ非対応の電車移動に便利なノイズ・キャンセリング機能が秀逸なインナーイヤーレシーバー、『Bose® QuietComfort® 20 Acoustic Noise Cancelling headphones』を使ったままで、まだハイレゾ音源の恩恵には預かれませんでした。

その後、ハイレゾ・ウォークマンNW-ZX2が発表され、まずデザイン性に惹かれたことで一気にハイレゾ熱が高まっていきました。NW-ZX2を速攻で入手後、より良い音をという欲求が高まり、ハイレゾ対応、大口径70mmHDドライバーユニット搭載で、低域から超高域の100kHzまで再生するステレオヘッドホンMDR-Z7を購入。その組み合わせが生み出す感動にめっちゃ大満足。そして、ヘッドホンアンプなる存在を知り、ポータブルヘッドホンアンプPHA-3をゲット。音がさらに良くなるという奇跡体験を得たのでした。さらに、ケーブルにこだわると音が良くなるという情報を知り、ソニーがKIMBER KABLEとコラボしたMUC-B20BL1を購入。はい、泥沼にハマっていきました(苦笑)。しかも、持ち運びまで出来て最強の音クオリティ。マジもう戻れないっす。



でも、ほんとケーブル変えると音って変わるのですね。疑ってしまいごめんなさい。ていうか総額30万ぐらい? だがしかし、音楽的な満足度は高まっていくばかり。確かに、どんどん音が良くなっていったんです。音の響き、奥行き、分離感の違いなどなど。となると、これまで大好きだった音源を、良い音で聴きなおしたくなるんですよ。CDでのリッピングも圧縮せずにAppleロスレス・エンコーダで取り込みなおすようになりました。そして、moraなどハイレゾ音源ショップでの新作入荷情報が気になるようになったのです。どんな刺激的な音楽体験が待っているかが、楽しみになっていくのですね。

YouTubeの浸透で限りなく音楽がフリーになりつつある現在ですが、それって歴史上どんな時代よりも音楽をたくさん楽しめるってことですよね。だとしたら、レコード会社は、YouTube経由で好きになった音源を、より高音質で楽しめる環境をより整備していって欲しいです。歴史的なカタログ音源は、音楽文化の継承の為にも、どしどしハイレゾでリリースしていって欲しいです。

昨今、AWA、LINE MUSIC、Apple Music、Google Play Music、KK BOX、レコチョクBestなど、聴き放題型定額制音楽配信サービスが少しずつ普及してきましたが、たとえば、そういったサイトとは提携して、ハイレゾ購入リンク・ボタンを付けるべきだと思うんです。より良い音で楽しみたいという欲求=音楽ファンの育成にもつながると思います。音楽の未来の為にも、そんな企業努力をレコード会社には望みます。

ハイレゾ環境紹介

ハイレゾ・ウォークマンNW-ZX2:音質はもちろん、ブラックとゴールドのカラー、重厚感ある重さもツボ。

SONY ウォークマン ZXシリーズ 128GB
ハイレゾ音源対応 Android搭載 ブラック NW-ZX2-B
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ステレオヘッドホンMDR-Z7:CD音源でもはっきりと変わってくる楽器の分離感、音の奥行き&響きに感動。

SONY 密閉型ヘッドホン ハイレゾ音源対応
ケーブル着脱式 バランス接続対応 MDR-Z7
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密閉型インナーイヤーレシーバーXBA-Z5:はじめてイヤホン型で音質に満足出来た、もはや欠かせない必需品。

SONY カナル型イヤホン
ハイレゾ音源対応 XBA-Z5
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ポータブルヘッドホンアンプPHA-3:ヘッドホンMDR-Z7の可能性をフルに引き延ばしてくれる心強い相棒。

SONY ポータブルヘッドホンアンプ PHA-3 amazon.co.jpで買う

ヘッドホンケーブルMUC-B20BL1:バランス接続対応で、編み込まれたケーブルの重厚感が所有欲を刺激。

SONY ヘッドホン用交換ケーブル
3極ミニプラグ(バランス接続) 2.0m MDR-Z7用
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初めて聴いたハイレゾ音源

ダフト・パンク「Get Lucky feat.Pharrell Williams」
ナイル・ロジャースのカッティングがより生々しく、低音の響きがよりクリアに。これまでCDで親しんでいたサウンドとの違いに驚きました。それ以降、様々なプレイヤーやハイレゾ関連機器でのリファレンス(参考)にしています。

購入サイト:mora

お薦めハイレゾ音源アルバム

<1>マリーナ・ショウ『Live in Tokyo』
ハイレゾの本質はライブ音源にある。音が鳴り響いていた空間に、タイムマシン感覚で現場にいられることの感動。マリーナ・ショウのエモーショナルな歌声の響き、繊細な演奏パフォーマンスがつむぎだす音の粒子をご堪能あれ。



購入サイト:mora

<2>レッド・ツェッペリン『Houses of the Holy(Remastered Version)』
CD音源では楽しむことが出来なかったサウンドのダイナミズム。楽器それぞれの主張を感じる分離感。大好きなナンバー「D‘yer Mak’er」が解き放つ、アタック感の強い、魔法感溢れるレゲエ調のゆるさ溢れる音楽の楽しさ。



購入サイト:mora | e-onkyo

<3>マイケル・ジャクソン『Bad 25TH Anniversary(Deluxe)』
高音質レコーディングといえばマイケル。人類の宝『Bad』。大好きな「Smooth Criminal」は、イントロの妖しげなSE、心臓の鼓動から音の響きっぷり、臨場感がヤバい。ハイレゾで楽しむべき、音の空間をフルに活用した楽曲。



購入サイト:mora

<4>REBECCA『REBECCA –revive-』
アナログ・マスター・テープからハイレゾ用に、世界的エンジニアGOH HOTODA氏が新たにリマスタリング。ハイレゾの奥行き、アタック感の魅力を理解されまくったサウンド構築に涙。代表曲「フレンズ-revive-」を聴くべし。



購入サイト:mora

<5>TM NETWORK『Get Wild 2015』
ハイレゾ文化に造詣の深い小室哲哉によるこだわりのハイレゾ曲。ノイズ要素の無いまっさらな真空パックのようなエレクトロ。途中、アヴィーチーを意識したかのようなギター、そして炸裂するEDMフレーズによる快楽ポイントの高さ。

購入サイト:mora | e-onkyo

裏技的ハイレゾの楽しみ方

裏技というワケではないですけど、楽しみ方としては、例えるならシガーのようにゆったりと音楽を楽しむライフスタイルが復活しました。寝る前に、今日はどの曲をじっくり聴くかを選んで、じっくり音と向き合って楽しむ喜び。ふだん圧縮音源などで耳にしている音と段違いなインパクトで、満足度がめっちゃ高いんですね。iPodやiPhoneによって、タイトルや中身を気にせずに聞き流すことになれてしまった音楽ライフスタイルを見直すきっかけになりました。

アーティストがどんな思いで、楽曲を生み出すに至ったのか、どんな経緯でヒットしていったのか? そんな物語性も含め、音楽って素晴らしいな〜と深堀していくのが楽しいです。音楽ってマニアックで良いと思うんです。そんなマニアックな楽しみを、多くの人がそれぞれの多様性を持って親しんでくれる環境をいかに整えるか? ソニーのハイレゾ・ウォークマンは、そんなきっかけとなる世界に誇る優れたプロダクトだと思います。

ハイレゾは音楽ライフスタイルを変えてくれる

高音質なハイレゾは、音楽好きのライフスタイルを変えてくれます。より日常生活でハイレゾを楽しむには、ハイレゾ音質をそのまま飛ばせるLDAC対応Bluetooth対応のアクティブスピーカーSRS-X99や、ハイレゾ対応のテレビX9400C、スマホXperia Z4などなど、周辺アイテムの取り揃えにも興味があります。ハイレゾの感動を動画で例えるとすれば、ブラウン管テレビと4K映像の違い、VHSビデオとBlu-rayの違いといえばわかりやしかもしれません。

SONY 2.1ch ワイヤレススピーカー
Bluetooth対応 ハイレゾ音源対応 サブウーファー搭載
SRS-X99
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SONY 75V型4K液晶テレビ【3D対応】
BRAVIA KJ-75X9400C
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テン年代、音楽はより“体験”が重要な時代に入っています。コンサートをよりリアルな疑似体験として楽しめるハイレゾ文化はキラーコンテンツとなることでしょう。FACEBOOKが買収したことでも注目を集めているVRヘッドセット『オキュラスリフト(Oculus Rift)』の普及など、時代は360°映像に注目しています。そんなテクノロジーのシナジーっぷりも気になるポイントです。AppleやGoogle、Amazonがまだ手を出していない高音質なハイレゾ・サービス。日本ならではのこだわりを持って、より世界的な普及が、日本発で実現出来たら素敵だなと思います。というか、単純に好きな曲をいい音で音楽を楽しむって最高ですよ☆

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